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やまゆり園の事件からもうすぐ1年

うちの配偶者はとうもろこしの茹で方にこだわりがあります。

TVか何かで見たのでしょうか、とうもろこしは皮ごと丸ごと茹でるとおいしいんだ!と言い張るのです。

そして家でとうもろこしを茹でる時はそうしてくれと言う。

でも、自分が心底そう思っているなら、自分が茹でればいいと思う。

とうもろこし丸ごと茹でるのって面倒くさいのよ・・・普通のお鍋だとはみ出しちゃうしね・・・。

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仕方なく一番大きいフライパンで茹でる。

IHコンロの半分くらい占領して茹でるから、他の料理しにくいし、第一でかい=湯気が出る範囲も広いから暑い!!

私はこんな苦労するくらいなら、さほどおいしくないとうもろこしでいいです。

そこまで「おいしいとうもろこし」に情熱を抱くことが出来ませんです、はい。




さて、2016年7月26日、神奈川県にある入所施設「津久井やまゆり園」で元職員の男が入所者19人を殺害するという前代未聞の事件が起きました。

あの日からもうすぐ1年。

障害者の息子を持つ私にとっても、あの事件はとても衝撃的で、また、色んなことを考えさせられた事件でもありました。

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こちらは私も加入している全国手をつなぐ育成会連合会が発行している「手をつなぐ」の本です。

向かって左側が、やまゆり園の事件を受けての育成会連合会会長の言葉や、障害のあるご本人やそのご家族からの声が載せられている2016年9月号です。

そして右側が今月号、2017年7月号です。

特集記事として「津久井やまゆり園の事件から1年」が掲載されています。

今月号が届いて改めて「もう1年経ったんだなぁ」と思いました。

やまゆり園の事件が報道された時、思い出したことがありました。

私が2~3歳?の頃、住んでいた家の近所には生まれつき顔に障害のある女の子が住んでいました。

もちろんこの話は私の母から聞いた話ですが、その女の子は小学校に入学するまでずっと自宅の押入れに入れられていたそうです。

障害があるのは顔の一部だけで、知的な遅れもなかったのだけれど、その子の親は「世間にばれると困るから」とその子の存在を隠していました。

その女の子の親御さんが特別冷酷だったとかではありません。

私達近所の子供の世話もまめにしてくれて、町内の世話役みたいなことをしてる普通の気のいいおばさん、おじさんでした。

なので私は、親御さんが特別な考え方の持ち主だったからその女の子が押入れに閉じ込められたのではなく、「世の中がそうだった」からそうせざるをえなかったのではないかなと思います。

昭和40年代後半、障害は恥ずべきこと、隠さなければいけないこと、だったのだと思います。

以前読んだ本でも、昭和の中頃、自閉症のお子さんが親が農作業中は地面に掘った穴に入れられていた、と言う話が紹介されていました。

それもまた現代でいう所の「虐待」とかではなく、その時代・その環境での精一杯の、親が子供を守る手段だったようです。

多動のあるお子さんだと、いつどこへ行ってしまうかわからず、かといって福祉サービスが今ほど充実していない頃、親が仕事中は子供の安全を確保するために必要なことだったと。

そんな時代もあったんです。

やまゆり園の事件が起こった当時、被害者の匿名報道の賛否が取りざたされましたが、私は、上記のような時代に生きた方々もいらっしゃったであろうから、匿名発表もいたしかたないのではないかと思いました。

匿名発表は、実は被害者家族の選択ではなく、「被害者家族が生きた時代」の選択ではなかったかなと思います。

それなら、仕方ないと思うんです。

私はその時代を生きていないから、「匿名発表は障害者を社会的に抹殺することだ」と言おうと思えば言えないこともない現代に生きてはいるけれど、それでも多少の想像力はあるから、そんなことは言えないかなぁ。

違う時代に生きた人の価値観を現在の価値観に当てはめてあーだこーだ言うのはよろしくないような気もしますしね。


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少し話はずれますが、私は「手をつなぐ」の本が好きです。

薄手の月刊誌ですが、福祉制度のことや、作業所で働く障害のある人たちの暮らしがリアリティを伴って紹介されているので、自分の息子に当てはめ、自分の息子の将来を考える上でとても役に立つからです。

紙面に登場する障害のある方々やご家族はみな笑顔で、障害の有無に関わらず家族としてお互いに支えあっています。

それがとても励みになります。

色んなことがありますし、色んな人がいます。

やまゆり園の事件の犯人は、障害者を不幸しか生まない存在だと思っていました。

私は思います、多分「彼」が不幸だったのでしょう。

持っていないものを数えると不幸になる、持っているものを数えると幸せになる、と言う言葉があります。

私は今障害を持ちながらもはじけるような笑顔を自分達に向けてくれる息子の存在に幸せを感じています。

そんな自分達を支えてくれる周囲の人にも感謝の気持ちを抱き、そうして手にした生活にも幸せを感じています。

「彼」もまた、自分が持っているものを大切にしていたら、幸せになれたのではないでしょうか。

そして、こんな悲惨な事件も起こらなかったのではないでしょうか。

やりきれない思いとともに、誰もが自分が持っている幸せに気づける世界になるといいなと切に願います。

一年前、やまゆり園で亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、被害者家族のみなさまの心の傷が癒える日はきっと来ないであろうけれども、私達がこの事件を忘れずにいることで、少しでもご家族に寄り添うことが出来ればと願わずにいられません。



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プロフィール

みけこ#

Author:みけこ#
兵庫在住のアラフォー主婦です。家族は配偶者&大学生の長男とダウン症+重度知的障害の19歳の次男、猫2匹。仕事は介護職です。シンプルライフに憧れてます。よろしくお願いします。

■ホームヘルパー2級
■アロマテラピー検定1級
■FP技能士3級

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