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【認知症】父が帰りたい「家」

次男がまたきれいなお花を持って帰ってきてくれました。


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次男が通う生活介護事業所にはボランティアでフラワーアレンジメントの先生が時々来てくれます。

一緒に花を花器に刺して作ったそうですが・・・きっとスタッフの方がすごく頑張って下さったんだろうなぁと思う素晴らしい出来栄え。

うちの息子は特に花に興味はないけれど、定期的に花に触れ合う機会を作って頂けることに感謝感謝。

そのうち好きになるかも知れませんしね笑。


*************


先日、久々に母と食事をしました。

母曰く、父の認知症はかなり進み、時々ではあるけれど母が誰だかわかっていない時もあるそうな。

しきりに

「嫁さんが待ってるからそろそろ帰る」

とか言うそうです。

あんたの嫁さんは目の前におるがな!な母は、ある時茶目っ気を出して父にこう尋ねました。

「○○さん(父)はえらい奥さん思いなんやねぇ、羨ましいわ」

すると父が言いました。

「あんたの旦那はどんな人なんや?」

母は答えました。


「うちの旦那は賭け事はするわ女は作るわ暴力は振るうわ・・・おまけに嫉妬深くて束縛が激しくてねぇ・・・もうほんとうんざりやわ」


かなりの言いようですね笑。

父が言いました。


「ほんまかぁ。それはわしよりひどいなぁ」


母は薄ら笑いのまま固まってしまったそうです笑。

ついでにこんなことも言っていました。

「○○さんが今まで生きてて一番悲しかったことは何?」

なんでこんなこと聞こうと思ったんでしょうねぇ、うちの母は・・。

父は答えました。


「そうやなぁ、前の嫁さんが出て行った時かな(父は再婚です)」


・・・じいちゃん、それは言うたらあかんやつや。


母の笑顔が怖かったです。


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少し前、こんなこともありました。

私が帰宅し、ほっと一息アイスコーヒーでも作って飲もうかなとした時、電話がなりました。

「またじいちゃんの言う事が不穏やねん。私が何言うても聞かへんからあんたじいちゃんと話して」

と疲れ切った声の母。

「・・・なんで私が」

「あんた娘やろ」


・・・じゃああんたは何さ。

私は母のこういう所がすごく嫌いです。

自分の責任と言う概念がなく、困ったらすぐ誰かに丸投げし自分は逃げ出すとこ。

私にとって生きるとはイコール責任を果たすこと、であるため、余計に違和感が嫌悪感まで発展し吐き気さえ抱かざるを得ないのかも知れませんが。


「あんたが話して」


の言葉に頭に血を上らせながらも、とりあえず父と電話を代わってもらう。

「もしもし」

と意外に冷静そうな父の声。

「もしもし、じいちゃん?みけこ#やけど」

「うんうん、わかっとる」

結構普通やん。

しばらくすると父が言いました。

「あのな、家に帰りたいんやけど」

始まったな帰宅願望、今いるのが自宅なんだけど、それ以外のどこに帰りたいんだろう?

父にとっての帰りたい「家」がどこなのかは、私にとっても少し興味深いことでありました。

「家ってどこの家?」

「ここからまっすぐ出たとこや」


父が帰りたがってる家については、私もいくつか仮説を立てていました。


1、父が生まれ育った岐阜県Y町の家
・・・もう数十年前に立て替えられ、今は父の姪家族が住んでいます。

2、父が川西に引っ越してすぐ暮らし始めたHと言う所にある家
・・・私が15歳までだから、12年ほど家族で過ごした小さな家。こちらももう解体されありません。

3、その後移り住んだ同じく川西のKと言う所にある家
・・・ここには6年ほどでしょうか、住んだのは。ものすごくきつい坂道の上にある家でした。


その後は父と母は兄家族と同居生活でした。

同居を始めてからの家は兄名義の家だったので、今父が「帰りたい家」として認識しているとはちょっと思えません。

だとすると、上記3つの中のどれか、だと思うんだけど

「ここからまっすぐ出たところ」

の父の言葉で、1と2が消えました。

今父達が住んでいるところから「まっすぐ」では、1はもちろん、2にも行けません。

なら今いる家から車で5分とかからない、3の家を指しているのだ。

「そこからまっすぐ・・・やったら、Kの家かな?」

「ん??そうそう、そうや!」

よっし、当たったー♪

「門入って長い階段下りて玄関があるところやら?裏に広い庭があって・・・」

「そうそう、そうやったそうやった。」

認知症の高齢者が「家に帰りたい」と言うのはよくあることです。

施設や病院にいる時だけではなく、自宅にいてさえ帰宅願望を訴えることがしばしばあります。

きっかけや理由は人によって違うと思いますが、この症状は何となく落ち着かなかったり居心地が悪い、不安や焦りを感じた時に生じやすい、とされています。

毎日暑いし、嫁は常時不機嫌だし笑、父は居心地が悪かったのかもしれませんねぇ。

「じいちゃん、Kの家はもう何十年も前に引っ越したんよ」

「え、ほんまか。引っ越したんか」

「うん、もうだーいぶ前から他の人が住んでるから、じいちゃんは帰られへんのよ」

「ほうか、他の人がもう住んどるんかぁ・・・」

しばらくやり取りした後、父は「おおきにな」と言って電話を切りました。

あれでわかったのか?解決したのか?は謎だけれど。


************


それにしても「帰りたい家」がKの家とは意外でした。

私は多分2のHの家こそが父の「帰りたい家」だとばかり思っていたのです。

Hの家は、小さくはあったけれど長年借家暮らしをしていた父が初めて持ったマイホームでした。

2DKに家族5人住んでたのは今にして思えばびっくりだけど、周りも似たような年代の人が集まり、うちの親にとっては人生で唯一「ご近所付き合い」を持った場所でもありました。

なのに今「帰りたい」のはその次に住んだKの家。

Kの家は4LDKで、しばらくの間は長兄家族(姪っ子が既に生まれてた)、次兄、私、父と母の7人で暮らしていました。

・・・長兄のお嫁さん、よく納得してくれたよなぁ。

まぁほどなく父が大暴れして、長兄家族が別居、次兄も出て行ってしまいましたが。

あぁそう考えると、Kの家は、束の間ではあるけれど父の人生で最後に「自分の家族全員」と暮らした家、と言えます。

だから父は「帰りたい」のでしょうか?

子ども達と孫もいて、まだ自分の仕事もあり、以前より大きな家を手に入れた充足感もあったかも知れません。

その「家」を今懐かしく思っているのでしょうか。

答えはわからないけれど、そう思った方が私自身にとって幸せそうなので、そう思うことにします。




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双子のようなお弁当♪いわしのフライが一応メインです・・・笑。



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プロフィール

みけこ#

Author:みけこ#
兵庫在住のアラフォー主婦です。家族は配偶者&大学生の長男とダウン症+重度知的障害の19歳の次男、猫2匹。仕事は介護職です。シンプルライフに憧れてます。よろしくお願いします。

■ホームヘルパー2級
■アロマテラピー検定1級
■FP技能士3級

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