父(認知症)との会話はほぼファンタジー
- 2017/11/22
- 20:54
今週は父が入院しているため、午前中→何かしらの部会に参加、午後→病院な日々です。
昨日は次男の学校のPTA役員会に出席し、その後直接病院に行ったのですが、お昼はどうしようかと悩んだ結果お弁当を持って行き、病室で食べることにしました。

長男のお弁当&私のお弁当。
お弁当って素晴らしいですよね、だっていつでもご飯が食べられるんですよ?
定期的に腕時計と水筒の便利さには感動するのですが、お弁当にもそれに似た気持ちを抱く時がある。
でもって、今日は育成会の学齢期部会に午前中参加、お昼は友達とかごの屋で食べました。

今日の昼膳はチキン南蛮とミモザサラダ。
療育施設時代からの友達とのランチは毎回とても楽しいです。
子供のこと、自分のこと、色々話せるのは長年の付き合いがあってこそ。
次男のおかげで広がった人間関係に感謝感謝です。
友達とのランチの後、いつもより少し遅くなったけれど今日も病院へ。
うちは晩ご飯が6時と決まっているから、それまでに家に帰って晩ご飯の準備をしなければいけません。
それゆえ、今日は長居は出来ない、顔だけ見るレベルでちょっとだけ行こう・・・と思って病院の父の病室のあるフロアに足を踏み入れると、なんと看護師さんに付き添われた父の姿が!
「おぉ、トイレでも行ってたの?」
と私が聞くと、
「どこに行っとったんや!」
と父。
え、今来たばっかりですけど。
来たばっかりでいきなりどこ行ってたといわれても・・・なんかよくわかりませんが、とりあえず父を病室に運ぶ。
看護師さんは去り、カーテンで仕切られた病室で父と二人。
そして始まる父の言葉。
「全くあんなやつとは思ってなかった。年寄り一人ほったらかして何してるんや。ちょっと目を離した隙に二人でどこ行ったんや」
・・・・はい?
「えーと、今日はお母さんは来なかったのかな?」
と私が母のことを訪ねると、
「来よったけど、二人で帰りおった」
二人・・・?
母が来るなら一人で来るはず、今日は兄達は来る日ではない。
「全く信じられへん。あんなやつとは思ってなかった。ワシを一体何やと思っとるんや」
んー、ナニゴトでしょうか。
さっぱりわかりません。
さらに話を促すと、どうやら母は今日は何やら用事があったようで、いつもより早く家に帰ってしまった模様。
もちろん父にも断ってから帰っているはずだけど、父は「ワシに一言も挨拶もなく」帰った、と思い込んでるらしい。
うなだれ肩を落とし、見るからにしょんぼりしている父。
どうやら母が自分に何も言わずに帰った(と思い込んでる)ことにショックを受けているよう。
実際は違うのだけれど、それを説明するのは難しいから、とにかく話を合わせる。
「そうだねぇ、それはひどいねぇ。そんなことされたらショックだよね」
を繰り返し、何とか父をなだめる。
もちろんなだめられ、一度は納得するものの、すぐに忘れるからまた母への恨み言を繰り返す。
このループを5~6回やった頃でしょうか、こんなことを言い出しました。
「そう言えばこの前来てたお前の友達はどうした」
「この前来てた」私の友達・・・?
私、友達連れて来たことなんてありませんが。。
きっと、月曜日に配偶者と一緒に来た時のことを言ってるんだ、と思ったから
「ああ、○○(配偶者の名前)は今日は仕事やで」
と返すと、
「いや、男じゃなくて女の子や」
・・・はいぃ?
えーと、女の子連れてきたことなんて全然ないし、しかもこの病室は男性専用で「女の子」なんて一人もいません。
・・・病院なだけにそういうの怖いんですけど。
どうやら父には見えない何かが見えているらしい。
一体どんな「女の子」が見えたのでしょう、興味あります。
その後、また母への恨み言がぶり返し、ふんふんと再び私が相槌を打っていると
「全く、2人で勝手に帰りおって」
がいつの間にやら
「3人もおって、あんなことされたらワシがどう思うかわかりそうなものやのに」
・・・3人に増えてるし。
もうこの辺になると私は
やばいうけるwww
の領域に突入。
その後話を続けると、ついに父の娘は私だけじゃなくもう一人いることになっていました。(実際は父は息子二人、娘一人です)
それは私の妹なのか姉なのか、ちょっと気になった。
*********
父は認知症の診断が出る前から、アルコール依存症の影響により幻覚めいたものを見ることが時々あり、それが今、さらにはっきりした形で見えるようになったのかもしれません。
なんだかすごく明確に見えているようなので、一瞬レビー小体型認知症だったっけ?と思ったけど、診断名は確かアルツハイマー型。
アルツハイマーでも幻視があるのかなぁ?
だとしたら、その幻視はどんな形なんだろう、それと会話とかも出来るのかな?
つらつらと勢い込んで話したと思ったらうつむいてフリーズする父、口から出る言葉はほぼファンタジー。
父の世界は今どんな色をしているのでしょう、どんな音が聞こえるのでしょう。
どんなに見る世界が違っても、どんなに言動がおかしくなっても、父の中にはまだしっかり感情があって、母に冷たくされたと思い込んでは傷ついたりする。
幼い頃の父は私にとっては単なる暴君(アル中のDVでしたから笑)だったから、現在こうして父をじっくり見ることはとても新鮮で。
実際に主に父の介護をしているのは母、そして母は多分順番さえ回ってくれば父を施設に入れるだろう。
だから、私がこうして父の話を聞く機会も実はそうたくさんは残されてないでしょう。
そう考えると、父が語るファンタジックなお話も、しっかり心に留めておきたいなぁと思わずにいられません。
~参加中~
クリックして頂けると嬉しいです☆
昨日は次男の学校のPTA役員会に出席し、その後直接病院に行ったのですが、お昼はどうしようかと悩んだ結果お弁当を持って行き、病室で食べることにしました。

長男のお弁当&私のお弁当。
お弁当って素晴らしいですよね、だっていつでもご飯が食べられるんですよ?
定期的に腕時計と水筒の便利さには感動するのですが、お弁当にもそれに似た気持ちを抱く時がある。
でもって、今日は育成会の学齢期部会に午前中参加、お昼は友達とかごの屋で食べました。

今日の昼膳はチキン南蛮とミモザサラダ。
療育施設時代からの友達とのランチは毎回とても楽しいです。
子供のこと、自分のこと、色々話せるのは長年の付き合いがあってこそ。
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友達とのランチの後、いつもより少し遅くなったけれど今日も病院へ。
うちは晩ご飯が6時と決まっているから、それまでに家に帰って晩ご飯の準備をしなければいけません。
それゆえ、今日は長居は出来ない、顔だけ見るレベルでちょっとだけ行こう・・・と思って病院の父の病室のあるフロアに足を踏み入れると、なんと看護師さんに付き添われた父の姿が!
「おぉ、トイレでも行ってたの?」
と私が聞くと、
「どこに行っとったんや!」
と父。
え、今来たばっかりですけど。
来たばっかりでいきなりどこ行ってたといわれても・・・なんかよくわかりませんが、とりあえず父を病室に運ぶ。
看護師さんは去り、カーテンで仕切られた病室で父と二人。
そして始まる父の言葉。
「全くあんなやつとは思ってなかった。年寄り一人ほったらかして何してるんや。ちょっと目を離した隙に二人でどこ行ったんや」
・・・・はい?
「えーと、今日はお母さんは来なかったのかな?」
と私が母のことを訪ねると、
「来よったけど、二人で帰りおった」
二人・・・?
母が来るなら一人で来るはず、今日は兄達は来る日ではない。
「全く信じられへん。あんなやつとは思ってなかった。ワシを一体何やと思っとるんや」
んー、ナニゴトでしょうか。
さっぱりわかりません。
さらに話を促すと、どうやら母は今日は何やら用事があったようで、いつもより早く家に帰ってしまった模様。
もちろん父にも断ってから帰っているはずだけど、父は「ワシに一言も挨拶もなく」帰った、と思い込んでるらしい。
うなだれ肩を落とし、見るからにしょんぼりしている父。
どうやら母が自分に何も言わずに帰った(と思い込んでる)ことにショックを受けているよう。
実際は違うのだけれど、それを説明するのは難しいから、とにかく話を合わせる。
「そうだねぇ、それはひどいねぇ。そんなことされたらショックだよね」
を繰り返し、何とか父をなだめる。
もちろんなだめられ、一度は納得するものの、すぐに忘れるからまた母への恨み言を繰り返す。
このループを5~6回やった頃でしょうか、こんなことを言い出しました。
「そう言えばこの前来てたお前の友達はどうした」
「この前来てた」私の友達・・・?
私、友達連れて来たことなんてありませんが。。
きっと、月曜日に配偶者と一緒に来た時のことを言ってるんだ、と思ったから
「ああ、○○(配偶者の名前)は今日は仕事やで」
と返すと、
「いや、男じゃなくて女の子や」
・・・はいぃ?
えーと、女の子連れてきたことなんて全然ないし、しかもこの病室は男性専用で「女の子」なんて一人もいません。
・・・病院なだけにそういうの怖いんですけど。
どうやら父には見えない何かが見えているらしい。
一体どんな「女の子」が見えたのでしょう、興味あります。
その後、また母への恨み言がぶり返し、ふんふんと再び私が相槌を打っていると
「全く、2人で勝手に帰りおって」
がいつの間にやら
「3人もおって、あんなことされたらワシがどう思うかわかりそうなものやのに」
・・・3人に増えてるし。
もうこの辺になると私は
やばいうけるwww
の領域に突入。
その後話を続けると、ついに父の娘は私だけじゃなくもう一人いることになっていました。(実際は父は息子二人、娘一人です)
それは私の妹なのか姉なのか、ちょっと気になった。
*********
父は認知症の診断が出る前から、アルコール依存症の影響により幻覚めいたものを見ることが時々あり、それが今、さらにはっきりした形で見えるようになったのかもしれません。
なんだかすごく明確に見えているようなので、一瞬レビー小体型認知症だったっけ?と思ったけど、診断名は確かアルツハイマー型。
アルツハイマーでも幻視があるのかなぁ?
だとしたら、その幻視はどんな形なんだろう、それと会話とかも出来るのかな?
つらつらと勢い込んで話したと思ったらうつむいてフリーズする父、口から出る言葉はほぼファンタジー。
父の世界は今どんな色をしているのでしょう、どんな音が聞こえるのでしょう。
どんなに見る世界が違っても、どんなに言動がおかしくなっても、父の中にはまだしっかり感情があって、母に冷たくされたと思い込んでは傷ついたりする。
幼い頃の父は私にとっては単なる暴君(アル中のDVでしたから笑)だったから、現在こうして父をじっくり見ることはとても新鮮で。
実際に主に父の介護をしているのは母、そして母は多分順番さえ回ってくれば父を施設に入れるだろう。
だから、私がこうして父の話を聞く機会も実はそうたくさんは残されてないでしょう。
そう考えると、父が語るファンタジックなお話も、しっかり心に留めておきたいなぁと思わずにいられません。
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